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森の中のりんご

今年も 残すところあと3日となりました
大掃除に買い出しにと ただでさえ慌ただしい年末ですが
暮れにやってきた爆弾低気圧で
今も雪かきに追われている方 少なくないかもしれません
雪かきは骨の折れる仕事
どうぞご無理をなさいませんように
幸い恵庭では 雪はちらつく程度ですみました
風は強かったんですけどね
昨日 気分転換にと近場の公園を訪ねてみました
出迎えてくれたのは エゾリスさん
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松林の下はほとんど雪がなく
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まるで秋のような光景です
隠していたチョウセンゴヨウマツの種をぱくり
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物音がするたび 慌てて木に登るエゾリスさん
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何事もないことを確認すると
また降りて来て 餌をむしゃむしゃ
仲良く 2 匹一緒に
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アカゲラやコゲラが木を突き
ヒヨドリやカラ類やヒレンジャクの鳴き声が聞こえてきます
アカエゾマツの林をキクイタダキがちょろちょろとしています
あぁ なんて平和なんだろう
ヒレンジャク

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 帰り道 雪の上に散らばった鳥の羽を見つけました
近くには この足跡
アライグマでしょうか
左から2本目が不鮮明ですが 指は全部で5本あるように見えます
木登りの上手なアライグマ
エゾリスも うかうかとしていられません
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駐車場の近くで 大きなスーパーの袋に入った何かを
森の中に投げ入れる初老の男性に出くわしました
そばを歩いていた奥さんとおぼしき女性も 大きな袋を持っています< /div>

私が二人をじっと見ていたせいでしょうか
女性が私に話しかけてきました
「家のりんごが古くなったので ここに持って来たんですよ
今日1日でなくなってしまうでしょ」
野生動物に餌をやることは 動物達を守ることにはならないんです
この公園にはカラスもいるし アライグマだっているかもしれないんです
どうか りんごを置くならご自宅の庭に留めておいてください
そう言いたかったのに
私の口から出た言葉は 「はぁ‥」
それだけ
平和な気分は吹っ飛んでしまいました
残りのりんごがどうなるのか振り向いて確かめることもできず
口を一文字に結び 黙って車に乗り込んだ私
腹を立てていたのは もちろん自分に対してです
あぁ 情けなや
あのりんご どうなったんだろう
来年は ちゃんと物言える人になろう
ちゃんと行動できる人になろう
おまけ
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ガシッ!

POSTED COMMENT

  1. katananke05 より:

    そうなのね、、
    アライグマや カラスは 台所のゴミを あさったり 増えすぎて
    いろいろ害を及ぼしたりしてますね〜
    わたしも 川にいる ゆりかもめをみるたびに
    パンの耳 持ってくればよかった、、と
    おもうのだけど、、
    いけないことなのね、、
    自然を自然のままに おくことが  なかなか難しい〜
    こころに 葛藤がおこるわ〜

  2. おまさ より:

    katananke05 様
    人間中心の生活をしていると忘れそうになりますが
    野生動物は ちゃんと本物の自然の中で生きています
    身近にいる野鳥や小動物も例外ではありません
    星野道夫さんがよく言われていたことのひとつに
    今自分が生活しているその同じ瞬間に
    野生動物が懸命に生きている別の世界があるということ
    それに気づいていることが大切(というような内容のこと)というのがあります
    私達人間は 大きな自然の一部に過ぎません
    そのことを忘れないようにしたいと思うのです

  3. ここよこ より:

    身体能力の高さと可愛らしさを兼ね備えたエゾリス‼️
    ガシッとにゃんこの手で板をつかんだ⁉️さわらちゃん‼️
    たまらなく可愛いですね(*´ω`*)
    ほんの軽い気持ちで行った事が、
    波紋が広がるように大きな影響を与えてしまう。
    野生動物や自然に対しての行いについては、
    本当に気を付けなくてはいけないのですね・・・
    そして、自分の気持ちを声に出して伝えることの
    難しさについて、私もあります。
    飲み込んでしまった言葉。
    言える人になりたいのですが・・・

  4. おまさ より:

    ここよこ様
    すばしっこいエゾリスも しなやかに飛び跳ねる猫も
    どちらもかっこよくて 可愛いくて
    そのギャップがなんともいえないんですよね ^^
    自分の意識の中にないものは存在しない
    と言っていたのは養老孟司さんだったでしょうか
    私達が地下鉄に乗り 飛行機に乗り スーパーで買い物をしている同じときに
    大海原でクジラが潮を吹き アラスカの大地をカリブの群れが移動し
    キタキツネが雪原を歩き回り エゾリスが雪の下に隠した木の実を掘り出している
    私達が今生きているその同じときを 野生動物も彼らの世界に生きているのです
    確かに存在しているのです
    その世界は人の暮らしからみれば 厳しく悲惨なものに見えるかもしれないけれど
    同時に崇高で美しくもあります
    もう一つの世界を私達の尺度ではかることは
    とても危険なことのような気がするのです
    例えそれが身近な都市公園の中の出来事であっても です
    すみません なんだか理屈っぽくなってしまいました
    あと8時間で2018年ですね
    今年もお世話になりました
    よいお年をお迎えくださいね!

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