家族・友人

お母さん

母が体調を崩したと連絡があったのは 先月の上旬でした
 
不安な思いで帰省中
機窓から見えた瀬戸内海の景色が
暗い気持ちを振り払ってくれました
 
夕日に照らされて赤く染まる雲海
平らな海に浮かぶ 美しい島々
 
まるで神話の世界だ‥
 
ゆっくりと目を閉じ 眼下の風景を心に刻み込みました
 
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久しぶりに会った母は 車椅子に座っていました
 
もともと膝の悪かった母
健常者のようには動けなくなっていましたが
日常生活に問題はありませんでした
 
車椅子にすっぽりと おさまった母が
ひと回り小さく見えて 胸が詰まりました
 
でも 大丈夫
リハビリをがんばって 元のようになるよ
 
ねっ お母さん
 
 
※※※ ※※※ ※※※
 
 
家に戻ったのは元日の午後
 
雪かきをすませ 届いた年賀状に目を通し
熱いシャワーを浴びてこの日はおしまい
 
翌朝 さわらを抱き上げると
 ゴロゴロと喉を鳴らしながら 私の肩を「ふみふみ」
 
おまえ 昨日は我慢していたんだね
ごめんよ さわら
ただいま
 
 
※※※ ※※※ ※※※
 
 
これは 昨日早朝のウトナイ湖
 
厚い雲に覆われた空
 
なにもかもが鉛色に塗り込められたような暗さでしたが
雲の切れ目から漏れ出た朝日が わずかに空と水面を照らしていました
 
そこだけは ほんのりとオレンジ色
 
私には まるで希望の象徴のように見えました
 
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わずかに見えた光は
近くで見れば
 
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こんなにも力強く温かい
 
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希望の光は
 
母の近くに居て支えてれている妹一家
ことあるごとに力になってくれている娘一家
心やさしい力持ちの息子
ピカピカを守ってくれているお嫁ちゃんとお義母さん
 
みんな ありがとう
ほんとうに ほんとうに ありがとう
 
 
おまけ
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ひいばあば‥ むにゃむにゃ
 

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