その他

ツバメと王子とスズメと

ウトナイ湖の道の駅に かわいい衣装を着たスズメ達がいます
新年を迎えた今は お正月モード
背中に乗っているのは ニワトリさん
今年は酉年だものね
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スチールでできた雀には 羽毛もなにもないけれど
やさしい人の計らいで ぽっかぽか
見ているこちらまで 温かな気持ちになります
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この幸せそうなスズメ達を見る度
子供の頃に読んだ 「幸福な王子」のお話を思い出してしまいます
貧しい人々のために自分の体についた宝石を
届けて欲しいとツバメに委ね
どんどんみすぼらしい姿になってしまう王子(像)と
それに応え続け 南に渡る機会を失って
ついには命を落としてしまうツバメ
 「幸福な王子」のお話は とても切なくて
読み終わったあとも なかなか寝付かれませんでした
我が身を犠牲にして困窮している人々を救ったのに
世間の人には まったく顧みられない
そういう理不尽さを 子供の私は受け入れられなかったんです
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神様の計らいで ゴミ溜めに捨てられた王子の心臓とツバメは
楽園で永遠に幸せに暮らすことになります
幸福な王子
世間からは顧みられることがなかったけれど
ちゃんと神様は見ていてくださった
そして最後はほんとうの幸せを手にした
というお話です
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でもね 私 思うんです
王子がほんとうに幸せだったのは
ツバメが最後まで王子の元に残ってくれたこと
王子を愛してくれたことだったんじゃないかな~って
そして王子自身も
ツバメを心から愛していた
心臓が真っ二つに割れてしまうほどにね
そのことが王子とツバメを幸せにしたんじゃないかなって
そういう大切な人がいるってステキなことですよね
おや 朝から長々と‥失礼しました
それでは皆様 今日もいい1日を

POSTED COMMENT

  1. mimiha より:

    やーーん。読んでいるうちに涙腺が緩んできました~~
    うんうん、そうよね。ツバメと王子は、お互いに相手があってこそ
    生きられたのですね。
    おまささんと、オスカー・ワイルド。鋭く深いなぁ♪
     
    鳥さんにぬっくぬくのプレゼント。こちらも心がほかほかとなりました。
    さぁ、私も誰かのために・・・・

  2. katananke05 より:

    誰かの為に 命も かえりみない、、
    そういう 厳しい場面には 向き合わないですむと
    思うけど せめて 小さな親切は
    こころがけようかな、、
    なあんちて 電車で席を代わるくらいだけど
    それが 東京からだと こっちも 年のせいで 立ってるのは 疲れるのよね、、
    幸せの 王子、、いまさらに 深く考えなかったわ〜
    ほんとうの幸せは 最後に神からもらった以前に
    もうお互い同士 与えあってた、、ということね〜
    わざわざ 気付かないけど 「ふつうの毎日」 という
    幸せに 感謝しなくちゃね〜

  3. おまさ より:

    mimiha 様
    切ない切ないお話ですものね
    チビ達がもう少し大きくなったら 読み聞かせてやりたいな
    膝の上に座らせて
    読みながら声が詰まったりしてね(笑)
    ウトナイ湖のスズメさんは シーズンごとに衣装が変わるんですよ
    みんなの心をやわらかくしてくれる 魔法の衣装なんです ^^

  4. おまさ より:

    katananke05 様
    何を幸せと思うかによるんだろうけど
    私は毎日の普通の生活ほど愛おしいものはないって思っているんですよね ^^
    そんな普通の毎日を 王子やツバメのように過ごせたらステキだな~って
    電車 疲れたときは無理をしないで座ってくださいね
    倒れたら大変だよ~

  5. ソフィー より:

    ウトナイ湖の道の駅の駅長さん  うちのおじちょんの知り合いなんです
    一度道の駅にいって駅長さんのお話を聞いたら 一言お礼をいいたくて 待ち伏せしたりなどして なんとか 着物を着せてくれる方をみつけようとしたんですが いまだ見つからない 見つけられないのだそうです
    私は伺った日にはちょうど お手洗いにクリスマスツリーも飾っていってくださったそうです
    どこのどなたかはしらないけど
    本当に心温まるお話です
    「しあわせの王子」 昔テレビの読み聞かせの番組で見たのが最初でした  子供心に 悲しいながらも 物語の余韻を感じていたように思います
    のちに大学の英語の授業で 原文に触れたことがありました
    そのとき このツバメは 王子に恋をしていたのかもねえと そのときの英語の先生がいっていたような記憶があります
    切ない気持ちになったのを覚えています
    そして今日 何十年ぶりに 物語に触れ
    年を重ねた今も ほろり涙が出そうになるくらいまた心が揺さぶられました
    二人は愛で結ばれていたから 幸せだったのかと思うとまだ目の奥がつんとしてきました
    おまささん  今日はいい1日になりましたよ
    ありがとう

  6. おまさ より:

    ソフィー様
    そうだったんですね
    スズメの着物を作ってくれている方って 今もどなたか分からないんですね
    好きだな~ そういうの!^^
    「幸福な王子」 ずっと みんなの心の中に残っているんですね
    すてきな物語に出会えて ほんとうに良かった
    これはやっぱり チビ達に読み聞かせてやらなきゃ!
    ちょっと気が早いかな(笑)

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