母が体調を崩したと連絡があったのは 先月の上旬でした
不安な思いで帰省中
機窓から見えた瀬戸内海の景色が
暗い気持ちを振り払ってくれました
夕日に照らされて赤く染まる雲海
平らな海に浮かぶ 美しい島々
まるで神話の世界だ‥
ゆっくりと目を閉じ 眼下の風景を心に刻み込みました
久しぶりに会った母は 車椅子に座っていました
もともと膝の悪かった母
健常者のようには動けなくなっていましたが
日常生活に問題はありませんでした
車椅子にすっぽりと おさまった母が
ひと回り小さく見えて 胸が詰まりました
でも 大丈夫
リハビリをがんばって 元のようになるよ
ねっ お母さん
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家に戻ったのは元日の午後
雪かきをすませ 届いた年賀状に目を通し
熱いシャワーを浴びてこの日はおしまい
翌朝 さわらを抱き上げると
ゴロゴロと喉を鳴らしながら 私の肩を「ふみふみ」
おまえ 昨日は我慢していたんだね
ごめんよ さわら
ただいま
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これは 昨日早朝のウトナイ湖
厚い雲に覆われた空
なにもかもが鉛色に塗り込められたような暗さでしたが
雲の切れ目から漏れ出た朝日が わずかに空と水面を照らしていました
そこだけは ほんのりとオレンジ色
私には まるで希望の象徴のように見えました
わずかに見えた光は
近くで見れば
こんなにも力強く温かい
希望の光は
母の近くに居て支えてれている妹一家
ことあるごとに力になってくれている娘一家
心やさしい力持ちの息子
ピカピカを守ってくれているお嫁ちゃんとお義母さん
みんな ありがとう
ほんとうに ほんとうに ありがとう
おまけ
ひいばあば‥ むにゃむにゃ