ブドウ科の落葉つる性植物です。夏の間は美しい緑の葉に覆われて、果実を見ることはできません。秋の紅葉が終わり、葉が落ち初めてその存在に気づきます。
艶やかだった実は、今は干からびてきました。それでも紫紺色の実には、人をひきつける力があるような気がします。
オー・ヘンリーの 「最後の一葉」に描かれた植物は、このナツヅタなのだそうです。
植え付けから3年くらいは、なかなか伸びてくれません。葉も小さくて「これが本当にナツヅタ?」と疑いたくなります。ところがその後は驚くような勢いで成長します。
きっと、見えないところで一生懸命頑張っているのでしょう。