旅行

鰊番屋(にしんばんや)

恥ずかしながら 私が鰊御殿(鰊番屋)なるものの存在を知ったのは
北海道に移り住んでからのことでした
鰊御殿(鰊番屋)は
第二次世界大戦前に 北海道の日本海側に建てられた
網元の居宅兼漁業施設の俗称である
wikipedia より抜粋
濃昼(ごきびる)番屋
P6160016.JPG
こちらの番屋は 明治32年(1899年)
2代目白鳥浅吉が浜益村(石狩市)に建築したもの
当時 網元家族と漁夫を合わせ
100人ほどがここで生活をしていたとのことです
昭和30年以降の鰊漁の衰退と共に、この建物も利用されることがなくなり
荒れ放題になっていたそうですが
昭和46年 浜益村が開村100年の記念行事として
この建物を買収し 復元工事を行い
浜益村郷土資料館が誕生した ということのようです
(パンフレット参考)
石狩市 はまます郷土資料館 ( 旧白鳥番屋 )
P6160133.JPG
この日(先月中旬)は陽射しの強い暑い日でしたが
番屋の中はひんやり
「寒いから 時々外に出て日向ぼっこするんだ 
夏は涼しく 冬は暖かいんだよ 」
と管理人さん
なんと羨ましい‥
窓の外は日本海
P6160157.JPG
カレンダー時計
P6160150.JPG
ランプ
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わらじ
P6160152.JPG
あれ こんな所に サイン色紙が
藤圭子 樹木希林‥
管理人さんのお話によると
昔ここでCMの撮影をしたことがあるのだそうで
樹木希林 さんのサインはその時のものだとか
へぇ 知らなかった
こちらは 浜益区白鳥漁場ジオラマの ごく一部です

P6160159.JPG
よく出来ているでしょ
20分の1の縮尺だそうですよ
P6160162.JPG
ひんやりとした番屋の中
目を閉じれば 活気に満ちた漁師さんらの声が聞こえてきそうで
ちょっぴりドキドキ
旧白鳥番屋 なかなかステキな所でした
P6160136.JPG
おまけ
帰る間際にお手洗いを拝借しました
ギシギシと軋む廊下の先にあったのは
何十年ぶりかのポットン便所(汲み取り式便所)
ペラペラのプラスチックのふたを開けると
足元に暗闇が広がって‥
どこまでも広がる暗闇
それは まるで深い深い宇宙のようでした
うぅ 怖かったよぉ

POSTED COMMENT

  1. katananke05 より:

    鰊御殿、、バスのまどから このあたりに あった、、と
    きいたのか みたのか、、
    モウ定かでない 遠い記憶、、
    番屋とは ちがうけどね、、
    北原ミレイの 歌にでてくる?
    ポットントイレは もういまは恐いよね〜
    うう、、 おもいだしたら 気持ち悪い〜

  2. おまさ より:

    katananke05 様
    カタナンケさん すごい!
    北原ミレイで検索したら 石狩挽歌が流れてきて
    あれっ この歌知ってる
    確か八代亜紀が歌ってた!ってなって
    歌詞を改めて聞いたら いいんですよね
    海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると~ ♪
    小樽貴賓館の敷地内に石狩挽歌の記念碑もあるとか
    一度訪ねてみたいと思いましたよ
    ポットン便所 ハイテクのトイレに慣れた今
    これを試すにはかなりの勇気がいると思いました
    足元に広がる果てしない暗闇 想像以上に怖いよー

  3. katananke05 より:

    北原ミレイはこの歌だけで もう何十年も
    生きながらえてるけど これは 阿久 悠の 作詞としり
    彼の作詞世界の 広さにあらためて 驚き、、でしたよ〜
    いまも テレビに時々でる 彼女は歌唱力も ぜんぜん 衰えていないで すばらしいよ〜
    そういう意味で わたしは 
    「また 会う日まで」(おなじく 阿久 悠)を 
    今いきてる尾崎紀世彦で 聴きたいなあ〜

  4. おまさ より:

    katananke05 様
    そうなんですね
    恥ずかしながら今まで 北原ミレイさんのことは知りませんでした
    石狩挽歌は ずっと八代亜紀さんの歌だと思っていたくらいですから
    番屋のそばで眺めた風景を思い出しながら聴くと グッときます
    いい歌ですよね

  5. みゃおまま より:

    こんにちは
    小樽の鰊御殿しか知らなかったので ストリートビューや濃昼(読めないよ~)の写真を色々見ました
    和洋折衷の濃昼番屋以外にも 町全体 味がありますね
    はままし郷土資料館のロケーションも最高!
    ゆっくり歩いてみたいです…でも ポットントイレは絶対無理 フタすらとれない うぅぅ~
    膝が駄目だから お漏らししちゃいそう(笑)

  6. おまさ より:

    みゃおまま様
    こんにちは みゃおままさん
    内陸に住んでいるせいか 時々海が無性に恋しくなります
    時代のうねりの中で消えていった鰊番屋
    ひっそりと静まり返った番屋の中に佇んでいると
    威勢のいいヤン衆の声や かまどから立ち上がる湯気の気配がしてきます
    時間を忘れてゆっくりと過ごすには もってこいの場所かもしれませんね
    ポットン便所
    そうね 確かに膝が悪いともっと怖いかも

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