恥ずかしながら 私が鰊御殿(鰊番屋)なるものの存在を知ったのは
北海道に移り住んでからのことでした
鰊御殿(鰊番屋)は
第二次世界大戦前に 北海道の日本海側に建てられた
網元の居宅兼漁業施設の俗称である
wikipedia より抜粋
濃昼(ごきびる)番屋
こちらの番屋は 明治32年(1899年)
2代目白鳥浅吉が浜益村(石狩市)に建築したもの
当時 網元家族と漁夫を合わせ
100人ほどがここで生活をしていたとのことです
昭和30年以降の鰊漁の衰退と共に、この建物も利用されることがなくなり
荒れ放題になっていたそうですが
昭和46年 浜益村が開村100年の記念行事として
この建物を買収し 復元工事を行い
浜益村郷土資料館が誕生した ということのようです
(パンフレット参考)
石狩市 はまます郷土資料館 ( 旧白鳥番屋 )
この日(先月中旬)は陽射しの強い暑い日でしたが
番屋の中はひんやり
「寒いから 時々外に出て日向ぼっこするんだ
夏は涼しく 冬は暖かいんだよ 」
と管理人さん
なんと羨ましい‥
窓の外は日本海
カレンダー時計
ランプ
わらじ
あれ こんな所に サイン色紙が
藤圭子 樹木希林‥
管理人さんのお話によると
昔ここでCMの撮影をしたことがあるのだそうで
樹木希林 さんのサインはその時のものだとか
へぇ 知らなかった
こちらは 浜益区白鳥漁場ジオラマの ごく一部です
よく出来ているでしょ
20分の1の縮尺だそうですよ
ひんやりとした番屋の中
目を閉じれば 活気に満ちた漁師さんらの声が聞こえてきそうで
ちょっぴりドキドキ
旧白鳥番屋 なかなかステキな所でした
おまけ
帰る間際にお手洗いを拝借しました
ギシギシと軋む廊下の先にあったのは
何十年ぶりかのポットン便所(汲み取り式便所)
ペラペラのプラスチックのふたを開けると
足元に暗闇が広がって‥
どこまでも広がる暗闇
それは まるで深い深い宇宙のようでした
うぅ 怖かったよぉ