ジョッピリリ キリキリピッ ケシケシケシ ピスイピスイピスイ!
枯草の茎を軽やかに移動しながら
よく通る大きな声で コヨシキリがさえずり始めた
風で ふわりとなびいた羽毛のかわいいこと
大きく揺れる草の向こうには
菜の花畑が広がって
道の脇にはタンポポの花
穏やかで美しい この田舎の風景が
私は大好きだ
こちらは我が家の庭
踏まれて踏まれて
今年はもうダメだと思っていたマイヅルソウが
咲き始めた
あの時 蕾を包んでいた 小さなサンギナリアの葉は
こんなにも立派になった
さわらを抱き上げて庭に出る
するすると肩によじ登るさわら
うなじに さわらのお腹がくっつく
やわらかくて 温かい
右耳のすぐそばにさわらの顔
くんくんと匂いを嗅いでいる音がして
思わず 吹き出してしまう
おまえ ほんとうに可愛いね
アルケミラモリスに 蝶がとまっている
前日の午後からずっとだ
抱き直して蝶にさわらの鼻面を近づけてみる
蝶もさわらも ぴくりとも動かない
しばらくして蝶が飛んだ途端
ようやくそうと気づいたさわら
おまえ 遅いんだよ
どうということはない普通の暮らし
ありがたいなぁ って思う
うれしくなる
おまけ
今日 運動会できるといいね