宿根草は一度植えれば、放任しておいても大丈夫。 忙しい自分にはピッタリだ! そんなふうに思っていると、エライ目に遭うことがあります。
今回は、そんな要注意の宿根草を紹介することにしました。「これ、ウチにも同じものがある~。」という方がいらしたら、はびこっていないかチェックしたほうがいいかもしれません。わぁ~、怖いですね~。
トップに持ってきたのは、オカトラノオです。
夏の花の少ない時期に野趣溢れる素朴な花を咲かせてくれ、ナチュラル系の庭にはピッタリ!‥なのですが、この植物の殖え方ときたら尋常じゃありません。
地下茎でどんどん殖えていくし、思いがけない場所からニョッキリ出てきて「え~、こんな所に?」なんてことも少なくありません。植えっぱなしで管理するのは、とても危険です。
勝るとも劣らない危険植物が、この斑入りイワミツバ。
初夏にレースフラワーに似た涼しげな花を咲かせます。
葉も斑入りで他の植物を引き立てる名脇役になります。
でも、こちらの殖え方もかなりのもの。ちょっと気を抜けば、辺りはイワミツバだらけになってしまいます。放置できない植物、5本指に入る強敵です。
次はアマドコロ。
似たものにナルコユリがあります。
どちらも同じように、地下茎でどんどん殖えていきます。
思いがけない場所にひょっこり出現!ということはありませんが、とにかく広がるスピードが半端じゃありません。
面倒がらずにこれも対処した方が無難な宿根草のひとつだと思います。
続いてはシダ。
写真のシダは、コゴミよりもひと回り小さなシダです。
コゴミに比べれば、殖え方も多少かわいいのですが、放任しておくと写真のように他の植物の中にまで殖えていきます。
ちなみに写真は、ホスタの芽の中に生えてきたシダの赤ちゃんです。やっぱり、放っておけませんよね。
こちらも強敵です。
ユーフォルビアの仲間で、キパリッシアスといいます。
これは株自体が大きくなるだけでなく、こぼれ種であちらこちらに殖えていきます。
ご覧のような黄緑色の美しい花を咲かせてくれますが、気がつけばとんでもない場所からニョッキリ!
芝の中からも出てくるので、花壇のエッジ部分に植えちゃうと大変です。
お次は、フタマタイチゲ。北海道向きの山野草です。
清楚で可憐白い花は、弱そうに見えてこれがスゴイ!
周りの植物を乗っ取る勢いで殖えていきます。
こぼれ種でも殖えていくので、気を抜けません。
最後に登場するのは、フウチソウ。
春か秋に株分けをするくらいで管理できる植物ですが、放任しちゃうとかなりのビッグサイズになってしまいます。
これも、早め早めに対処した方が無難な植物のひとつだと思います。
ここに紹介した宿根草は、どれも大好きな植物ばかりです。
斑入りイワミツバ以外は、全て頂きもの。手渡された時、「とても殖えるから注意して。」との忠告つきでしたが、嬉しさのあまり「こんなステキな花なら、いくら殖えてもいいわ~♪」などとウキウキ気分でした。
そう、3年くらいはそれでも良かった。でも、その後が大変です。殖えすぎて困る宿根草には、予め仕切りをするなどの対処が必要かと‥。
ちなみにウチでは、打ち込み式のガーデンエッジを利用しています。これで庭の管理がずいぶん楽になるはず。そう、ローメンテナンスの庭づくりにもつながる殖えすぎる宿根草対策。今は面倒ですが、将来のために頑張りましょう~ ♪
そうそう。 我が家にはミント類は植えていませんが、その手の植物の殖え方も想像を超えます。こちらも仕切りをした方がいいかもしれませんね。