ブログでは「流氷クルーズ」の話から始めましたが、
実際の旅の始まりは野付半島からでした。
野付は根室半島と知床半島のちょうど真ん中辺りにある全長26Kmの小さな半島で、
根室海峡に突き出たその形は まるで釣り針のように見えます。
島全体が、砂嘴(さし)と呼ばれる 海流によって運ばれた砂でできています。
根室海峡上空を舞うオオワシ。
背景に見えるのは、多分‥知床連山かな?
カムチャッカで繁殖したオオワシたちの多くは、越冬のため野付半島に渡ってきます。
こんにちは~!
ずいぶん気持ちよさそうだね ♪
ここで餌をまく人は何処にもいないけれど、
あちこちでオジロワシやオオワシの姿を見ることができます。
ちなみに、このオオワシのそばには
打ち上げられたアザラシ(多分)の死体がありました。
野付湾側には、エゾシカの群れ。
どうやら、メス群れのようですね。
下の写真は、オオワシの幼鳥とオジロワシの成鳥。
これこれ、仲良くしなさいな。
キタキツネもいました。
元気そうに見えましたが、尾っぽは毛が抜けてまるで紐のようでした。
キタキツネには「アルカス」という皮膚病があるそうで、
抜け毛が全身に広がると命取りになると聞きます。
ふさふさの毛なしに、厳しい北国の冬を越すことはできませんものね。
可哀そうだな‥。
エゾシカさん、じっとこちらを見ています。
大丈夫だよ。 私、無害だから。
凍りついた冷たい野付湾を、傾いた太陽が朱に染めていきます。
暗くなった雪原を走る1匹のキタキツネ。
この子の尾は、大丈夫だな。
やがて辺りは闇に包まれ、野付半島の旅は終わりました。
おまけ
翌日のお話。
流氷クルーズが終わるなり、突然やってきた猛吹雪。
しばらく大人しくしていましたが、数時間後には青空となったので
カメラを持って風連湖方面へ向かいました。
途中、たくさんのエゾシカに会いました。
道路を横断するときは、気を付けるんだよ~。
根室海峡を背景に。
はい、チーズ!
海の向こうに見えるのは、根室半島。
走古丹辺りで日が暮れてしまい、結局風連湖を見ることはできませんでした。
短い撮影旅行、残すは1日だけです。
鹿と 雪と 枯れ草の風景が 昔アメリカから届いた
クリスマスカードのように ステキ!
海の青さが 何とも冷たく こおりつきそうな
印象的な色ですね、、
カタナンケ様
道東の景色は特別で、同じ北海道に住む者にとっても憧れの地です。
その風景がエゾシカによく似合います。
厳冬のオホーツク海は、寒々とした深い深い色をしていました。