朝起きて 窓の外を見ると
西の空いっぱいに大きな虹がかかっていました
アスファルトも濡れていないのに虹
不思議です
窓を開け 吹き込んでくる風を楽しんでいたら
急に大粒の雨が降り出してきて
慌てて開けたばかりの窓を閉めました
空一面の虹は跡形もなく消えて 残ったのは灰色の空だけ
今日は1日 ぐずついたお天気になりそうです
さて 今日は前回の開拓の村の第二弾
最初に登場するのは
有名なニシン御殿のひとつ 旧青山家住宅(旧青山家漁家住宅)です
ここのニシン御殿は母屋の他にも
文庫倉 石倉 板倉 網倉 米倉なんかが連なっていて とにかく立派
旧青山家漁家住宅 (昭和55年収集・昭和58,59年復元 / 小樽市祝津町)
では 中へ
母屋に入った途端 心地いい匂いがしてきます
何だろうと思ったら 囲炉裏の中の炭でした
夏に まさか炭をおこしているとは‥
「夏でこうなら 冬は寒くて大変でしょうね」
囲炉裏のそばに居たボランティアガイドさんに話しかけると
「冬でもこの炭だけなんですよ」 と答えが返ってきました
「じゃあ ダウンコートとかいっぱい着なきゃダメですね」 と再び私
「半纏(はんてん)で なんとかやっていますよ」
と にっこりのガイドさん
おみそれいたしました
さて こちらは母屋の屋根部分
こういうのを「小屋組」というそうですが
大きくて 高くて すごい迫力でしたよ
それにしてもこの広い空間の暖を 囲炉裏の炭だけでまかなうとは
驚きです
で こちらは住宅内部
窓際は1階2階とも 出稼ぎ漁師(ヤン衆)の居住区になっていて
一人に割り当てられたスペースはわずか畳1畳分
最盛期には60人ものヤン衆が寝泊まりしていたというから
さぞや にぎやかだったでしょうね
今はひっそりと静まり返ったニシン御殿
畳の端には 折りたたまれた布団が整然と並んでいました
NHK の朝ドラ「マッサン」のロケ地となった 北海道開拓の村
ここニシン御殿は
ニシン漁で一旗揚げた森野熊虎の屋敷として使われたそうです
そういえば そんなシーンがあったような‥
ヤン衆 ここで食事を摂っていたんだなぁ
旧青山家住宅から離れます
こちらは 爾志郡(にしぐん)熊石町(現在の二海郡八雲町)にあった
「はねだし」と呼ばれる倉
はねだしはシニン漁家の付属施設として
海岸の地形に合わせて海側に跳ね出す形で建てられたもので
倉の下に船を着け 床の開口部から直接荷物の出し入れが
できるようになっているそうです
ちなみに復元されたこの倉は
漁具や魚 漁粕 身欠ニシン 数の子などの加工品を
収納するために使われたらしいですよ
旧土屋家はねだし ( 明治20年頃 建築 / 爾志郡熊石町 )
海猫(ゴメ)が鳴くから ニシンが来たとぉ~♪
澄み切った青空の下
気持ちよく石狩挽歌を歌いながら ニシン御殿をあとにし
次に訪れたのは 旧浦河公会会堂
ここでは薄汚れた心を浄化すべく
讃美歌「いつくしみ深き」を 一人熱唱いたしました
気持ちよかったぁ
旧浦河公会会堂 ( 明治27年建築 / 浦河 )
村には 開拓時代の西洋建築がいくつも残っています
代表格がこの旧開拓使工業庁舎で
国の指定重要文化財にもなっているんですよ
旧開拓使工業庁舎(明治10年建築 / 札幌)
他にもお洒落な西洋建築がいっぱいありました
一部だけど写真だけアップしておきますね
旧小樽新聞社 ( 明治42年建築 / 小樽 )
旧開拓札幌庁舎 ( 明治6年 / 札幌 )
旧札幌停車場 ( 明治41年 / 札幌 )
広い広い 北海道開拓の村
半日かけて回りましたが 結局見学できたのはごく一部
出直すには まず足腰を鍛える必要がありそうです
では またいずれ